Value Creation for Next, SDGs

質の高い教育をみんなに -すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する-

すべての人々に普遍的初等教育を普及するという目標は大きな進捗が見られています。途上国の初等教育純就学率は1990年の80%から2015年の91%にまで上昇しました。さらに、学校に通っていない初等教育学齢期の子どもの数は2000年の1億人から2015年の5,700万人にまで減少し、15~24歳の若者の識字率は1990年の83%から2015年の91%に向上しました。

しかし、開発途上地域では武力紛争やその他の緊急事態による貧困に直面していることから学校に通うことのできない子どもの割合は増えています。特に、西アジアと北アフリカでは武力紛争の長期化によってその傾向が顕著に見られます。
教育が受けられず、読み書きができないままに育つと技術や知識が身につかず、収入の安定した仕事につくことが困難な状態に陥ってしまいます。そして、そのような家庭で育った子どもも教育を受けられず貧困から抜け出せない、という負の連鎖に繋がります。

すべての人に包摂的で質の高い教育を普及させるという目標は、2030年までにすべての男女が無償で初等・中等教育を終了することを目指しています。この目標は持続可能な開発にとって教育が最も有向かつ効果的な手段であることを認識させるとともに、負の連鎖を断ち切り、ジェンダーや貧富に寄る格差を解消することで、質の高い高等教育を全世界で提供することも目指しています。

・ターゲット
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4.1 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ有効な学習成果をもたらす、自由かつ公平で質の高い初等教育および中等教育を修了できるようにする

4.2 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達、ケア、および就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする

4.3 2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育、職業教育、および大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする

4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)および起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる

4.5 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようになる

4.6 2030年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身につけられるようになる

4.7 2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能性な開発への貢献の理解の教育を通して、すべての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする

4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする

4.b 2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる

4.c 2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員研修のためのコック再協力などを通じて、質の高い教員の数を大幅に増加させる

参考
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟
世界が抱える教育問題
http://unesco.or.jp/terakoya/issue/